今まで、あいさつ運動を何度行っても、効果がなかったり一時的なものだったりしました。
そして、地域の方からお叱りを受けることもたびたび…
どうして子どもたちの挨拶は定着しないのでしょうか。
それは、子どもたちが、挨拶することのメリットを実感しないことと、「挨拶の意味」を理解していないことだと思います。
守らないと罰則を受けるのが「ルール」。
罰則がなくても、相手が不快にならないように思いやるのが「マナー」。
そして、「ルール」や「マナー」を守ろうとする気持ちが「モラル」です。
挨拶をすることは「ルール」ではありません。
お互いを認め合うための「マナー」です。
そして、それを実行しようとする「モラル」を一人一人の児童が身に付けることが大切です。
ということで先週、このことを各学級の担任から、それぞれ子どもたちの発達段階に合わせて熱く語ってもらいました。
その時に合わせて示したのが、この「あいさつ級表」です。
(「見取りのモノサシ」渡辺道治 著 学芸みらい社 をもとに作成)
「挨拶の意味」を知るとともに、級が上がることが子どもにとって励み(メリット)になります。
それ以来、元気な声で挨拶をする児童、会釈をする児童が少しずつ増えてきました。
朝、校門で「ここで挨拶を一緒にしてもいいですか?」という児童も現れてきました。
これは「あいさつ運動」ではなく、自分の挨拶(心)を磨くためです。
なんとすばらしい!
鴨東っ子のみなさん、これからも「あいさつ名人」をめざして、気持ちのよい挨拶が飛び交う学校にしていきましょう。
(原)