2024年4月15日月曜日

校長雑記#149【『親の笑顔』と『ランドルト環』】

 先週、小学校の入学式、幼稚園の入園式が終わり、やっと日常がスタートした感じです。

(入学式のようすは教務主任のブログを見ていただくとして、)

卒業式と違い、入学(園)式の式辞で伝えたいことは、子どもたちよりもむしろ保護者の方に向けてだったりします。(新入生や入園児は参加することだけで精一杯だと思うので…)

(卒業式に続き、入学式も対面式で行いました。)


今回、小学校では、「子どもの教育に最も効果があるのは『親の笑顔』」という話をしました。

(画像はイメージです。Canvaより)

保護者の方は、仕事や家事に追われて、なかなか余裕をもってお子様と接することができないかもしれませんが、子どもの成長にとても大切な時期ですので、ぜひともお願いします。

そのためのマジックワードは、『まっ、いいか』だそうです。(詳しくは「校長ブログ#113」をご覧ください。)


また、幼稚園では、『ランドルト環』についての話をしました。

視力検査で使う“C”のような記号のことです。

これは、“欠けている部分に意識が向く”という人間の習性を利用したものだそうです。
今までは、お子様の成長する姿を感動や喜びとともに見守ってこられたと思いますが、これからは集団の中で、つい“周りと比べて”という視点が加わってしまいます。
「ほかの子はできるのに、うちの子は…」という場面があるかもしれません。

ただ、どの子も、その子なりに日々成長しています。
これからも、今まで通り、欠けていない部分にしっかりと目を向け、お子様の成長を認めて褒めてあげてください。
そのためには、『待つ』という親の姿勢が何より大切です。

そして、これらのことは、私たち教員にも当てはまります。
まずは自分自身の心にゆとりをもち、あせらず、笑顔で、しっかりと子どもたちのよいところを見つけて伸ばしていきたいと思います。  

以前、大学の先生が講演会でこんなことを言っていました。

「『よい授業』とかけて『盆栽』と解く。その心は、“待つ(松)”と“聴く(菊)”が多い。」

お見事。 (原)




【おまけ】
今年の「マンガ大賞」はこれになったそうですね。

多くの人にとって“普通”にできることができない少年二人の物語です。
発売当初から話題になっていて、校長室にもあります。

多くの「当たり前」が見直されている今の時代、「発達障害」という言葉よりも「ニューロダイバーシティ」という捉え方の方が適切かもしれません。
興味のある人は、いつでもお貸ししますよ。