2022年12月23日金曜日

校長雑記#71【夢みる鴨方東小学校】

今日の山陽新聞に、『夢みる小学校』という映画の紹介記事が載っていました。

(山陽新聞12月23日付 記事は新聞でご覧ください。)

私も映画館で観ましたが、この中に(少しですが)出てくる長野県の伊那小学校には、とても思い入れがあります。

この学校は、私が大学生の時(30年以上前),教育学の先生に連れて行っていただいた小学校で、あの時の衝撃は今でも忘れられません。

クラスごとに、牛を飼ったり、蚕(かいこ)を飼ったり、丸太をくりぬいて舟をつくったり、スケートリンクをつくったり・・・

子どもたちがテーマを決めて、それらの活動を通していろいろな課題解決をしていくという内容でした。

その後、全国の学校に「総合的な学習の時間」が設けられましたが、残念ながら伊那小学校のような実践は広がりませんでした。

そして現在、子どもたちの「主体的な学び」が求めらるようになり、この伊那小学校の取組は、この映画だけでなく、多くの教育学者やメディアによって取り上げられ、再び注目を集めています。

30年経って,やっと時代が追いついた感じがします。

そして、この鴨方東小学校も、これからどう変わっていくのかワクワクしています。 


【補足】

この映画の予告動画です。

https://youtu.be/mfmm8oviWQ0

これ見ると、突然ブログで「ヤギ飼いたい」とつぶやいた私の想いも伝わると思います。


【追記】

先日、イラスト読書クラブがジグソーパズルを楽しそうに作っているのを見て、我慢できずに、私も作ってしまいました。

(以上、「スラムダンク」をもう一度観に行こうか迷っている  でした。


「2学期終業式」(12月23日)

 12月23日、第2学期終業式がオンラインで行われました。

まず、校長先生から2学期に自分が頑張ったことをほめましょうという振り返りのお話と、年末年始だからできることをしっかりしましょうという、冬休みのお話がありました。





次に、2学期に出品した様々な分野での表彰が行われました。1年生から6年生まで7人の児童が立派な態度で賞状を受け取っていました。








最後に、冬休みの生活についてのお話がありました。冬休みに守ってほしい「4つのあんぜん」について、説明されました。しっかり守って、元気な冬休みを過ごしてほしいものです。



終業式後、1年生の教室ではあゆみが渡され、冬休みのくらしについて話がありました。

笠岡放送の取材が入り、夕方のニュースで放送されます。




2022年12月19日月曜日

校長雑記#70【幸せのものさし】

 今日は、栗山市長さんと6年生との座談会が行われました。

直接体育館に入ろうとする市長さんに、

「市長!こっちこっち!」

と、玄関にいた6年生(案内係)のフランクな出迎えに、こちらがヒヤヒヤしましたが、終始和やかな雰囲気の中で会が進められました。

その中で、子どもたちからの要望として、

「ショッピングモールをつくってほしい」

「マックがあればいい」

「サッカー場をつくってほしい」

「近くに公園がほしい」などなど…


聞いていて、これって、まさしく昨日のオンライン講演会(地域学校協働活動セミナー)の内容そのもの…

講師は、過疎の町の活性化に取り組んでいる檜垣賢一さん(「豊かな暮らしラボラトリ―(通称ユタラボ)」代表理事)でした。

以前は、「遊ぶことができるお店がたくさんある」都会での生活こそが幸せだと思っていたが、現在は、人とのつながりの中で生きていくことこそ幸せだと、自分の中の『幸せのものさし』が変わってきた。

そして、『お金では買えない幸せがここにはある』と過疎の町に住み、地域の活性化に取り組んでいるというお話でした。


児童のみなさん、マックはなくても、ここにしかない幸せがたくさんありますよ。 (と言いながら毎日イオンに行っている 原 でした

2022年12月17日土曜日

6年「しめ縄づくり」(12月9日)

 12月9日(金)、6年生ふれあい参観日として、

3年ぶりにしめ縄づくりを行いました!!

できてよかったです!!


学校運営協議会の大岸さんが日本の伝統文化の意味を教えてくださり、

また、実際に作ることができて、

大変に良い経験になりました。


縄をなうのは・・・   大変に難しい!!

の、一言です。


子ども達(おうちの方も)苦戦していました・・・



が、ボランティアさんや、経験者のおうちの方の力で、だんだんとなうことができて・・・

たくさんの人が、とても上手に完成させることができました!!!

嬉しそうな横顔がすてきです。




小学校生活最後のふれあい参観日、家族で一緒に時間を共有することができて、

本当によかったなと思います。

楽しい、嬉しい、恥ずかしい、鬱陶しいなど、思春期に入っていろいろな気持ちを

持っていたとは思います。

それでも、子どもたちにとって、保護者の皆さんにとって、

きっと良い思い出になったことでしょう。


企画してくださった学年委員の皆さん、

ご協力くださった、地域協働推進員の大岸さん、

たくさんのボランティアの皆さん、


本当にありがとうございました。

厄を除け、年神様をお招きして、

良い年を迎えましょう☆

(石川す)

2022年12月16日金曜日

校長雑記#69【オンライン懇談】

 今日で三日間の懇談が終わりました。

保護者の皆さま、ありがとうございました。

今回は、一部オンラインで実施させていただきました。

今学期のお子様のがんばりを対面でお話させていただくのが最善ですが、それができない場合の「プランB」です。

「できる」か「できない」かの2択ではなく、別の選択肢が考えられる、いい時代になりました。 (映画「スラムダンク」の興奮冷めやらない でした

2022年12月10日土曜日

校長雑記#68【生徒指導と子どもの人権】

 先日、12年ぶりに、生徒指導のガイドブックともいえる「生徒指導提要(ていよう)」が改訂されました。

今回の「生徒指導提要」は、教職員だけでなく1人でも多くの人に見てもらえるようにデジタルテキスト化され、文部科学省Webサイトに全文(約300ページ)が公開されています。

(重要な語句には、関連する資料やページに飛べるようにリンクが貼られています。)

文部科学省Webサイトはコチラ


その中で、「児童生徒の権利の理解」(P32)として、『児童の権利に関する条約』と『こども基本法』が取り上げられています。

児童の権利条約には四つの原則があります。

 ・児童生徒に対するいかなる差別もしないこと

 ・児童生徒にとって最も良いことを第一に考えること

 ・児童生徒の命や生存、発達が保障されること

 ・児童生徒は自由に意見を表明する権利を持っていること

そして、「こども基本法」にも次のような記載があります(一部抜粋)。

 ・全てのこどもについて、自己に直接関係するすべての事項に関して意見を表明する機会が確保されていること。

 ・全てのこどもについて、その意見が尊重され、その最善の利益が優先して考慮されること。


このことをうけて、「校則の運用・見直し」(P101)も大きく書き換えられました。(以下抜粋)

・校則の内容について、普段から学校内外の関係者が参照できるように学校のホームページ等に公開しておくこと。

・その在り方については、児童生徒や保護者等の学校関係者からの意見を聴取したうえで定めていくことが望ましい。

・見直しに当たっては、児童会・生徒会保護者会といった場において、校則について確認したり議論したりする機会を設けるなど、絶えず積極的に見直しを行っていくことが求められる。


今日、12月10日は「人権デー」です。

日々、世の中の人権意識がアップデートされている中、学校においては、何よりも子どもたちの権利が尊重されなければなりません。

これから生徒指導提要を読みこみ、まずは「校則の見直し」から始めようと思います。 (原)

2022年12月9日金曜日

6年「税の絵はがき表彰」(12月5日)

 12月5日 6年生児童が応募した「税に関する絵はがきコンクール」で、3人が優秀賞となり、この日、玉島法人会の方から表彰されました。

自分の絵が印刷された賞状と副賞をもらって、3人ともうれしそうでした。




さらに、法人会から校長先生に、学校への副賞としてドッヂボールが渡されました。

みんなで大切に使っていきたいです。受賞したみなさん、おめでとう!




2022年12月6日火曜日

校長雑記#67【誰一人取り残さない学校づくり】

 12月3~9日は、障害者週間です。

私も日曜日に、午前中は岡山県自閉症セミナーのオンライン講演会、午後は浅口市健康福祉センターの講演会に参加してきました。

それぞれ、元小学校長、児童精神科医、放課後デイサービス代表の方々から、学齢期の発達障害の子どもたちの支援の在り方についての内容でした。

その中で、児童精神科医の先生が講演の最後に、

「今日の話の中でよくわからないことがあったら、ぜひこの本を読んでください。この本に私の言いたいことすべてが書かれています。」

と言われたのが、この本。

(本田秀夫 著 SB新書)

早速買って読んでみると、3人の講師の先生がオブラートに包んで柔らかく言っていたことを、何とも辛口な学校批判としてズバズバと…

いくつか抜粋すると、

 私は基本的に、校則はすべて廃止すべきだと考えています。法律に定められていないことを、関係者(子どもや保護者)の合意もないのにルールにして、しかもそれを子どもに強制的に守らせるというのは、民主主義に反する行為ではないでしょうか。

「学校の標準」が一部の子どもたちをひどく追いつめているというのは確かです。これは学校と発達障害を考える時に、重要なポイントの一つになります。

 私は「学校の標準」が狭いこと、大人たちが学校をきっちりとつくりすぎてしまったことが、一部の子どもたちを苦しめているのではないかと思っています。

 いま子どもたちは学校生活の中で非常に多くの「標準」を教え込まれています。「最低限」の義務教育だと言いながら、子どもへの要求が多すぎるのです。

 義務教育として、社会に出るための「最低限」を教えるのだと言っておきながら、結果として子どもの社会参加への意欲をつぶしてしまうのだとしたら、それはもはや教育ではないでしょう。もしも小・中学校で、校内に学校生活を楽しいと思えていない子どもがいるのなら、その学校は「標準」や「最低限」を見直す必要があります。


とても辛辣な文章ですが、改めて本校の実態に照らし合わせてみると、

(児童アンケートより)

約1割の児童が否定的な回答していることから、まさに本校も例外ではないことがわかります。

これは、精神科医である著者一人の意見ではなく、「『そろえる』教育から『伸ばす』教育へ転換し、子供一人ひとりの多様な幸せ(well-being)を実現」という国の方針とも一致しています。

今こそ学校が変わる時だと強く思います。
そして、障害の有無にかかわらず、誰一人取り残すことのない学校づくりを目指すためには、私たち大人(教員、保護者、地域)の意識改革が何よりも必要です。 

最後に、私からも、
「よくわからないことがあったら、ぜひこの本を読んでください。この本に私の言いたいことすべてが書かれています。」 (原)




【追記】
ちなみに、今回の講師の先生は、次のとおりです。

岡山県自閉症協会セミナー『発達障害の子どもたちと小学校生活』
 吉田 英夫 氏(元小学校長、特別支援教育士)
 笹野 京子 氏(なのはなクリニック院長、児童精神科医)

浅口市障害者週間イベント「講演会」
 滝沢 達史 氏(放課後等デイサービス ホハル代表)
 (本校児童も登壇しました。)
 

2022年12月5日月曜日

6年「鴨方中学校オープンスクール」(12月1日)

 6年生の児童が、鴨方中学校のオープンスクールに参加しました。



はじめに、中学校の授業を見学しました。学習や教室の様子に興味津々でした。


次に、中学生の先輩に案内してもらい、部活動の様子を見学しました。

初めて見る活動や興味がある活動を熱心に見学していました。



2年「鴨方図書館の見学」(12月1日)

 2年生の生活科の学習で、鴨方図書館の見学に行きました。読み聞かせを聞いたり、質問をしたり、館内の見学をしたりしました。


学校の図書館よりもたくさん本があり、子どもたちもとても楽しんで見学できました。


図書館利用カードも作っているので、お家でもぜひ利用してみてください。



2022年12月2日金曜日

5年「社会科見学」(11月30日)

 11月30日、三菱自動車工業水島製作所へ行きました。



社会科の学習で習った自動車作りですが、大きなロボットが部品を組み立てたり、真剣な様子で車体の点検をしたりするところを、間近でみることができました。


午後からは、ライフパーク倉敷で、科学の楽しさを体験しました。



2022年12月1日木曜日

校長雑記#66【地域のチカラとライフキャリア教育】

 先週の鴨東セカンドスクール(※)は、鴨山に登る予定でしたが、悪天候のため体育館でのレクリエーションに変更になりました。天気予報を見て、中止ではなく急遽プランBに変更できるスタッフの対応は素晴らしいです。

※「鴨東セカンドスクール」は、学校運営協議会の委員さんを中心に、地域と大人と子どもが学校外で交流することを目的につくられた団体です。

(参照:「校長雑記#24【祝 鴨東セカンドスクール 開校】)




地域の大人と子どもが集まって一緒に楽しんでいるようすを見て、鴨東の地域力に改めて感心しました。

そして、この会の最終的な目標は、ここにいる小学生が中高生になった時にスタッフとして参加し、とぎれることなく地域力が受け継がれていくこと(持続可能な地域力)だと思います。

これから大学入試もAO入試の割合が増え、「将来何をしたいか」よりも「今まで何をしてきたか」が問われるようになります。

さらに、社会に出る前の中高生のライフキャリア教育(※)も注目されてきています。

「ライフキャリア」とは、仕事をはじめ、家庭生活、地域社会とのかかわり、個人の活動(自己啓発・趣味)など、生活全般において生涯にわたり果たす役割や経験の積み重ねのことをいいます。

(詳しくは、神奈川県ホームページへ)


ということで、岡山教育事務所主催の「地域学校協働セミナー」の次の講師は、このライフキャリア教育や世代を超えた地域づくりを推進している、檜垣(ひがき)賢一氏です。


第1回は「学校の当たり前をやめた」工藤勇一氏、第2回は「学校の本質を問い直し続ける」森万喜子氏と素晴らしい先生が続いた後、いよいよ第3回目です。

まさしく本校の学区にとって、今後の参考になるお話を聞くことができるのではないかと、かなり期待しています。

興味のある方は、ぜひ。  (原)


【補足】

このオンラインセミナーは、現在参加者募集中です。

岡山教育事務所のHPはコチラ

申込はコチラから。(申し込み期日を過ぎても大丈夫みたいです。)



【追記】

今日も、休み時間にたくさんの落ち葉を拾ってくれた児童のみなさん、お疲れ様でした。

地域のみなさん、ご協力ありがとうございました。