学校では現在、今年度の成果と課題をもとに来年度に向けていろいろと検討しています。
その中で大切なのは、全教職員が同じ目標(目指すべき学校)をもつことです。
ということで、私から先生方に示したのが、OECD(経済協力開発機構)が示した“ラーニング・コンパス(学びの羅針盤)”です。
(OECDの資料に私が日本語を上書きしています)
これは、世界約30か国の代表が集まって作成した、これからの学習の枠組みです。
子どもたちは、教師の決まりきった指導や指示をそのまま受け入れるのではなく、未知の環境の中で自力で取り組み、責任意識を伴う方法で進むべき道を見いだしていく力を身につけなければなりません。
それが子どもが手にした羅針盤(コンパス)として表されています。
これからは、
「何を知っているか」よりも「何ができるようになるか」
「みんなと同じことができる」「言われたことを言われたとおりにできる」より「自ら課題を見つけ、他者と協働し、自ら考え抜くことができる」
ことが求められます。
このラーニング・コンパスをふまえて現在の日本の教育にも、「資質・能力(図中の“コンピテンシー”)」や「学びに向かう力・人間性(図中の生徒エージェンシー)」「主体的・対話的で深い学び」「個別最適な学びと協働的な学び」「非認知能力」「課題解決型学習(PBL)」などの新しい用語が使われるようになりました。
これらのことを意識しながら、行事や授業、学校のきまりなどを見直さなければなりません。
そして、目指すべき最終ゴールは個人的・社会的な「ウェルビーイング(Well-being)」です。
これは、「身体的・精神的・社会的に良好な状態(幸福感)」です。
そして何より重要なのは、「誰一人置き去りにしない」ということです。
これらをふまえて、本校が目指す目標は「誰一人取り残さない、ウェルビーイングな学校づくり」です。
すなわち、本校のスローガンでもある、
(すべての児童が)「通いたい」
(すべての保護者が)「通わせたい」
(すべての地域の方が)「協力したくなる」
そして、
(すべての教職員が)「働きたくなる」
鴨方東小学校を目指します。
そのためにも、保護者、地域の方からも多くのご意見をお待ちしております。
(次回に続きます) (原)