2022年7月30日土曜日

校長雑記#33【全国学テの結果より】

 4月に実施された全国学力・学習状況調査の結果の分析が新聞やニュースで大きく取り上げられています。

その中で、いつも出てくるのが、スマホ・ゲームの時間と学力との関係。


(山陽新聞7月29日付 記事は新聞でご覧ください。)

見出しは「スマホでの視聴 小6半数1日1時間超
利用時間が長いほど学力が低い、という分析結果を説明し、最後に文科省の「スマホなどの利用時間が長いと学習時間に影響する。生活習慣が学力に関係している。」という言葉。

「そんなの当たり前だろ…」と、つい叫んでしまいたくなるような内容でした。

スマホにしろゲームにしろ、問題なのは利用時間ではなく、つい身近な誘惑に負けてしまう児童生徒の不甲斐なさだと思います。
「自律」とか「自己コントロール」という言葉に置き換えてもいいですが、将来の目標や今やるべきことを考えて「このくらいでやめておこう」と思えるかどうかが大切です。
(海外の大学の研究では、「1時間以内のゲームは子どもたちに良い影響を与える」という結果もあります。)

その自制心や忍耐力などの学力では測れない力が、最近注目されていて岡山県も力を入れている「非認知能力」です。

どこかの県条例のような「○○は1時間まで」と押し付けるより、この非認知能力を学校や家庭でどのように育成するかを考えなければなりません。

本校でも、これから学力と学習状況の結果を分析し、今後の授業改善等にいかしていく予定です。(原)




【補足】

これは子どもだけの問題ではありません。

私もなるべくスマホを見ないように、深夜から早朝までは操作できないようにスクリーンタイムの設定をしています。

それでも、つい設定を解除して見ようとしてしまう自分と日々戦っています…