映画『みんなの学校』上映会では、学区内外から100名を超える方々にご参加いただきました。ありがとうございました。
また、上映後には、たくさんの心温まる感想をいただきました。
その中からお一人、保護者の方の感想を紹介させていただきます。(ご本人の承諾をいただきました。)
9時からの上映を見させていただき、帰宅してから涙がたくさん出ました。学校は学びの場であり、それは、勉強だけではなく、社会生活を集団の中でいろいろ経験して学んでほしいと私は思っています。
私が小学生の頃は『普通』というものを教えてもらいました。子供を産んでから、『普通』以外を学んでいなかったので、大人になって戸惑い苦しみました。大空小学校は、自分の価値観だけが正解ではないことを教え、自由と社会のルール(暴力はダメとか)をきちんと教えている。私もこの学校に通っていたら考え方がちがったのかなと思いました。
私は我が子に発達障がいがあるので、校長先生をはじめ、先生方のかかわり方がとても勉強になりました。寄り添うって口で言うのは簡単だけど、ああいうことだよなと考えさせられました。児童、先生、地域の方々の目が温かかったです。
そして、今回この映画の上映をしてくださったことがとても嬉しかったです。昔より『発達障がい』という言葉は広まってきましたが、まだまだ言葉だけが広がっている印象です。映画のような先生や地域、児童のような対応は望めなくても、まずは理解してほしいと思っています。実際、特性がある子の対応は大変です。理解して温かくみてくれるだけで親としては救われます。そして子供も嬉しいと思います。
今日は朝からご高齢の地域の方もたくさんいらしていて、みなさんがどう感じるかはわかりませんが、知ってくれると思うだけで涙が出ました。良い地域ですね。
大空小学校のようになるためには様々な人の理解、協力が必要になってくるとは思いますが、私自身できることを探して子供達が通いたくなる小学校にしていきたいです。
映画を見て涙があふれて、また、寄せられた感想を読んで目頭が熱くなります。
現在の教育界で欠かせないキーワードになっている『誰一人取り残さない』『子どもが主語』『ウェルビーイング』や、本校が目指している『通いたい、通わせたい、協力したくなる学校』などのすべてが、この大空小学校では実現されていたのではないでしょうか。
「映画のような先生や地域、児童のような対応は望めなくても…」 いや、目指しましょう。少数の人がしんどい思いをしなければならない時代ではありません。
教職員、保護者、地域でこのイメージを共有し、これからの鴨方東小学校の学校づくりを進めていければと思っています。 (原)
【追記①】
校長室文庫(ただの私の蔵書ですが…)には、木村泰子(大空小学校初代校長)先生の本がいくつかあります。