昨日は、昨年に続き、ベネッセの庄子寛之先生に来ていただき研修会を行いました。
(おそらく、文科省をはじめ教育委員会や学校など、全国の教育関係者と誰よりもつながっりをもっている人だと思います。)
(昨年度の研修のようすはコチラ 「校長雑記#113」)
今年度は、『子どもが主体的に学ぶ』ことを研究の中心に全校で取り組んでいます。
そこで悩ましいのが、まさに庄子先生の著書のタイトル…
ということで、今回は「子どもに任せるポイント」にしぼって講話をお願いしました。
ところが、大半の時間を割いて行ったのが、「承認ワーク」というワークショップ。
あれ? あれ…? 今何をやってるの…?
研修の後半にやっと意味がわかりました。
互いを認め合う環境があってこそ、『任せる』ことができるのです。
そのための「相手の存在や行動をありのまま認め、安心感を作り出す」練習をしていたのでした。
何と奥が深い…
今回は、もっと根本的な、安心して任せられる組織(学級)づくりの手法でした。
素晴らしい。
年度初めのタイミングで来ていただき、お話を聞くことができてよかったです。
これからの学級づくりに生かされると思います。
庄子先生、ありがとうございました。 (原)
【補足】
「教室『安全基地』化計画」(川上康則 編著、東洋館出版社)という本にこんな文章があります。
(※「安全基地」とは、発達心理学の用語で、場所ではなく、安心感をもたらすことができる大人の役割のことです。)
学校が安心して通える場であるためには、そこに「安全基地」としての役割を自覚した教師が必要です。
そのために、日頃から意識して繰り返しておきたいことがあります。それは、以下に示すような七つのプラスの関わりです。
① 目を合わせる
② 笑いかける
③ 語りかける
④ 触れ合いを大切にする
⑤ 子どものあらゆる行動を当たり前と見なさずに「ありがとう」と感謝を伝える
(「今日も登校してくれてありがとう」「耳を傾けてくれてありがとう」など)
⑥ 「やる/やらない」にかかわらず、前向きな気持ちを後押しする
⑦ 成果や結果を承認するのではなく、存在を承認する
まさしく今回トレーニングしたのは、このスキルでした。